2017年田んぼ(初挑戦の苗作り〜田植えまで)

苗半分と云われるように『苗が良ければ、ほぼ収穫は保証されたようなものだ』ということを、つくづくいつも思い知らされる。

今年は急に田んぼを増やしたこともあって、苗を自分達で育ててみよう!ということになった。
道具一式は、毎年、苗を作っていただいているGさんよりお借りしたり、いただいたりした。

まずは温湯消毒(4月27日)
ホームかまど2台でお湯を沸かす。特に1台はぐらぐら沸かす。
60度に10分浸す。60度を保つため、「温度計をさし確認しながら、温度が下がりそうになったら足し湯する」を繰り返す。
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1袋に1kg強×2袋、うるちの種を入れている。

10分経過後、バケツに用意していた水に浸し、さらに流水で温度を下げる。
水に浸した状態で1週間、催芽をうながす。
2日目、水が濁ってくるので、水を交換する。翌日以降毎日行う。

播種しやすいように、乾かす(5月3日)
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2時間ほどで乾いた。

早速、無菌の土(これもいただいたもの)を入れ表面を平ら(重要)にした苗箱に種をまく。
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種は200gずつ、手で均等にまく(10箱つくる)
種が多かったのか、結果的に300g近くまき、土が見えないくらいに蒔くことができた。
さらに無菌土をかぶせる。

家の前につくった、苗床に並べる(床も平らにすることが重要)
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※平らにすることはとても重要で、水が均等に行き渡らないと、発育にムラができる。

種・土が乾かないように不織布をかぶせる。
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温度上げて、湿度を保てるようにビニールをトンネルしてかける
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アーチは交互にして風等でビニールが飛ばないようにしっかり固定する。
ビニールの周りも周辺の泥をのせて、中に空気が入ったりしないように注意する。

これから苗の成長を確認しつつ、20日間育てる。
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※「苗20日」というのでそのつもりだったが、少なくとも25日は育て方が大きくてしっかりすることが後に解る。

土が乾いてしまう前に、家からの浸み水を水路伝いに入れる(5月8日)
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5月11日の様子 
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おーつんつん出てきている。見た目良い感じ♪
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5月13日 毎日どうなってるか見たいのだ
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温度が下がるからあんまり見るなと相棒からいわれる…

5月14日 曇り空の時に数時間ビニールをはいで太陽に慣れてもらう
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ビニールをとる度、じょうろで10枚に20リットルほど水やりを行う。

5月17日 毎日、数時間太陽の光をあてては、夜寒さに当たらないようにビニールを厳重にかける。
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土の平らさがかなり曖昧だったわりに、割合均等に苗は育ってくれている感じ(周囲ぐるりがビニールに近すぎて悪かった)。
茎もしっかりしてきた。
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5月25日の様子 3日から始めて22日経過、この苗で植える。
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2段目(餅米の下の段)3段目に植えた!
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かなり、心細い苗なのであった
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5月21日Gさんところの苗にて、5月25日初挑戦の苗にて田植えを行った。

2017年田んぼ(圃場作り)

昨年の話だが、
稲刈り脱穀後、雨が多く藁が乾かず、掛けたり、立てたり、寝かしたり、立て掛けたり…乾いたかな?と感じる分を少しずつ納屋にしまってはいたが、結局年が明けて堆肥を撒く段になって邪魔なので、草刈り機で裁断して田んぼにばらまくことにした。こんなことなら最初からそうしておけば良かった。次年度からは半分以上は、ばらまいて田んぼにお返しすることに決めた。
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「収穫後は藁をすぐに片付けること!」めちゃ苦労した。教訓だ−!喝だっ喝…

ようやく片付いたので、耕耘機にてただひたすら、まずは荒起こし。
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その後、土が細かくなるまで何往復もして、ひたすら丁寧にかき続ける相棒。ワタシにはまねできまへん(めんどくせぇ〜)。

低くて、水を入れると超えて漏れてしまった3段目の田んぼの畦。長いので『クワで作るのは大変だろう』と畦塗りマシーンで高い立派な畦を作ってくれた御方有り。
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大感謝なのよ〜♪そしてこれが「畦塗り機」
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田んぼを耕耘する前の方が上手く塗れたのだそうですが、問題なし。反対側がもろいから上に乗ると崩れるので歩行移動に困るけど、贅沢は言わない。

草刈りも相棒のお仕事♪耕作放棄の田んぼの畦には巨大な茅の株がはびこっており、アドレナリンMaxで切り倒しております
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よく働きます。「馬車馬のように働かされている」と愚痴りますが、意外とだらだら&休憩タイムが多かったりします。

水を入れたら、平らにする作業。
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近所のおっちゃんは「そりゃ〜奴隷の作業だ」といわれます…

田植えするまでも場所を整えるまでが、これまた大変なのだ。

ようやく5月14日餅米(香り米)田植え。30cm間隔で手植えします。
この周辺では1番早い田植えです
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2人で5時間もかかってなんとか植え終わり〜
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腰痛っ!

2017年小麦

成長していく過程が感動的なのだけど…昨年ほど写真を撮らなかった。ということは、かなり放任だったということだけど、今年もあと1週間ほどで収穫できそうな感じです♪

昨年(2016年)暮れ、家の前の畑に小麦の種(ミナミノカオリと地粉)を蒔く。
2016年12月3日
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紐をはり(風でなびいて全然まっすぐに蒔けず、叱られる…)1列に250gの種を手でパラパラとだいたい均等?に蒔く夕方までかかり、真っ暗に。今思い出しても、腰が痛くて寒くてしんどかった〜。
※ミナミノカオリ:20メートル×12列、種3kg(昨年は15m位だったかも×8列、種2kg)
※地粉:20メートル×4列、種1kg(我らにはパン用の粉の方が魅力的なので半分に減らし、パン用を増やした)

前年はワタクシが種を蒔き丁寧に土をかける作業をしたが、今年は相棒がテキトーに土かけをしたので種がそこら中で剥き出しになっていた。
翌朝みると数匹のカラスが畑に…やけに集まってくる。
畑が陽当たりよくて暖かいんじゃね?とかいって意味不明だったが、のちに種をついばんでいることが発覚!
のーてんきな二人だったのです

そこで、相棒がクワで2列ほど土をかけはじめたが『厚盛りになるし、しんどいでしょうからやめよーょ』で、麦の穂を草刈り機で細かく刻んでばらまき、目くらまし作戦!
5日もたって12月8日 一念発起したのです
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真ん中のオブジェももちろんカラス避けに効果抜群(のハズが全く気になさらないようで…)この後も土が見えることを狙ってたくさん飛来して来たのでした
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『できしこ、できしこ〜』とか二人でいいながら♪(大分のこちらの方言で、あきらめ半分、出来ただけでもう仕方ないって感じ)

1月5日麦踏み、主に相棒が何回かしてくれました。ワタシは腰が悪いとかでほんの2回12列ほど踏んだだけ〜
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全然生えてない所がありますね〜。ほんとはかなりショックですが、できしこ〜

途中は地味〜なので割愛!(写真がないだけですが…)
4月18日 立派に育って風になびいて美しい♪
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同じく4月18日 穂が出てきたことを発見したので、写真を撮っていたのです
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がんばれ〜

5月2日 ここまで実っているのです
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こうご期待

ライスセンターの利用料など

都会に居れば知ることも無いことだけど、お米が量販店などに並ぶまでには様々な工程があるのだ。

稲刈りしたお米は、普通、籾がついた状態で乾燥機にかける。灯油などを使って熱風を送風して14.5%程の水分量にする。
天日干しした場合でも、重なっていた部分など水分量にムラがあるので送風のみして均一にする。(機械に頼らない場合はさらにムシロなどで広げて干せば良いが…大変)。

乾燥が完了すると、ベルトコンベアを通って籾摺り機に運ばれ玄米となり、色彩選別機にかけられ、粒ぞろいの美しい上等なお米になって出てくる。

11月7日:軽トラ横付けで乾燥機に持ち込んだ籾が投入されていく〜。大きな倉庫に7台、稼働中。
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11月8日:乾燥機の裏側
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水分量が均一に仕上がった我らのお米達は次の工程へと運ばれていく〜♪

おっちゃんが何やらしてるのが「籾摺り機」。左のダクトから籾が流れてくる。
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籾摺り機とはいえ一回通っただけでは籾が外れないお米もある。だからといって玄米になったものまで一緒に何度も籾摺りすると割れたりするので、篩いにかけて籾を選別し返すという方式。
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フタを開けて見せてもらうと篩いが何層もあり、返り籾を選別していた。その際、稲こうじ・石・木片・切りワラ等を除去してくれる優れものなのだそうだ。

光を放っているのが「色彩選別機」。お米に光を透過し色の付いたものははじき出される。
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色つきを発見する度に10レーン位あるセンサーが反応するのですが、ピカピカしまくっておりました…。
仕上がったお米はおっちゃんの上にあるタンクに運ばれ、下で30kgに計量し袋詰めしてくれる。
くず米は右の緑色のタンクに運ばれ、同じく袋詰めされる。

利用料は、出来上がった玄米の袋数×550円(組合員は450円)。持ち込んだ籾の量ではなく出来高で計算される。

余談--------------------
お米の作り方にも様々あって(中山間地の例え)小規模の場合は家族親戚が食べる分だけ作付け、中規模なら大小数十箇所の田んぼで稲を作って個人的にお米を売るひと、大規模なら法人で大きな田んぼを何十町も作る。
それぞれ、使用する機械も違って、乗用できない歩行型から乗用はもちろんのこと冷房完備の部屋付き?その上、傾きを検知して水平にしてくれるなどマイコン制御が付いたものまである。

規模により、耕運機(歩行型)はトラクター(乗用)となり、稲刈りと脱穀を同時にこなすコンバインとなる。これらも常に新型が登場し、より便利に快適に高額になっている。
それらを求めるほど耕作面積を拡大せざるをえなくなるが、対価を得るのは容易ではないのだ。

米食離れやら海外のお米を輸入するやらで、米の買取価格は安く、さらには肥料や農薬は消費税アップにともなって高くなり、効率の悪い山間地は獣害による損失も多く、水路にかかる費用もある。
作るのが馬鹿らしくなる一方で『他人の食う米なんて作ってられるか~』ってなるか『可能な限り人手をかけない!』まず苗にしっかり農薬をかけ、雑草が出るのを見計らい除草剤をまき、一発肥料という、名の通りの成分と働きをする化学肥料をまき、ヘリコプターで農薬を散布してもらう。

現代人は美味しいものがありすぎて、お米を3食食べるひとも少ないだろうし、食べても味の濃い、カレーをかけたり丼にしたりチャーハンにしたりしてお米そのものの味を噛みしめることもなくなっていると思う。コンビ二のおにぎりとかお弁当とかばかり食べてる人はきっと我らが食べてるお米を食べたら、お米ってこんなに美味しいんだ~って感激するだろうなぁ。

で、私らはそんな美味しいお米を存分に食べたい♪
でも裕福ではないので、手植えもすれば人力で動かす道具も使うし、農薬やら化学肥料も使わない!
それでも体にやさしい文明の利器は使わせてもらうほうが絶対に利口なので、耕運機、田植え機、稲刈機(通称:バインダー)、脱穀機(通称:ハーベスタ)、それと忘れちゃならない草刈機と軽トラ!は、いろんな方に助けられて有難く利用させてもらっている。
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篩と色選別機で落とされたクズ米の処理代、1袋(30kg)で150円+袋代30円=180円。
クズ米とは:こちらの城原ライスセンターでは1.85mmの篩から落ちた米。
この屑米がどうなるかというと、まず1.7mm(数値は定かでない)の篩に残ったものを激安米としてスーパーなどが店頭に並べ、順次、米菓、餌、糊の原料などとして利用される。

見事1.85mmの篩から落とされず、さらに色選機(雑穀、石、カメムシなど虫が吸って黒くなった米、シラタ(通常、日中に出来たでんぷんは温度が下がる夜に米粒に蓄えられ登熟してゆくが、夜も暑いとそのサイクルが乱れ未成熟となったりする、高温障害といわれる)などを光をあてて選別する)にかけられ上等と診断?されたものだけが玄米として袋詰めされる。

本来は、利用料とクズ米の処理代を支払うことになるのだが、城原ライスセンターではクズ米の規定が他のライスセンターより厳しい基準で行っているため買取価格が高く(今年は)1kg115円(30kg3450円)で、支払いより買取が多く差額をもらえる。

ちなみに今年の米1袋30kgの買取価格は、農協が5600円こちらのライスセンターでは6600円とのこと。

絶対におかしいよ。どんなに簡略化しても草刈、水管理、獣対策はしないと出来ないのに1反作っても10万円にもならないんじゃあ。農業は虐げられてる感があるなぁ~耕作放棄が増えるも当然だよ。

田舎の現状は、知れば知るほどやるせない気持ちが募る…。

メモ:
一枚田:コンバイン袋4体、3枚田:9体、2枚田:4体=合計17体
1体32kg程にして16体(約510kg)ライスセンターへ。
出来上がり、上等米8.5体=255kg、くず米5体(もったいないので、うち2体持ち帰る)
なんと5割仕上がり!7割仕上がり位を予想していたが…。くず米をみると相当「悪くないんじゃね」っていう粒のサイズが小さいだけのが含まれていたので、来年は追肥をしてみようと相棒が云っている。
無農薬・有機栽培だからってしょぼいとは限らないはずなのだ!

2016年田んぼ(掛け干し:もち&うるち)

〈一枚田〉
ヒノヒカリ、10月9日掛け干し開始
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3棹半(棹の長さは6m超) 粒も大きく出来は上々♪と思う…
10月12日イイ感じに乾燥してるみたい…
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〈三枚田〉
一番上のもち米(香り米)は、10月10日掛け干し開始、倒れた所が多く稲刈り&掛け干しに2日かかってしまった。
二段目のうるち米(ヒノヒカリ)は10月12日掛け開始
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10月13日:三段目、前日半分終えて朝来てみると、ガーン!折れてる
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やり直しぃーーー
10月14日:安定して乾いてる様子に満足♪
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同日、いろんな方向から見る、うふ
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これだけできれば1年間食べるお米に困ることもない。ウッシィーシィー^^
嫁ぎ先?もだいぶ決まってきましたし、有り難い限りでございます。
美味しいお米になりますように・・・

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さて、農薬を使わない我らの田んぼではいろんな生物が食物連鎖を繰り広げています
【田んぼの生物たち】
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坪形クモの巣?
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→「坪&巣」改め「田んぼで発見した壺は、そこら中に居るナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)の卵のうのようです」
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アカハラちゃんは大変かわいいのだ。いっぱいいるよ
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倒伏したもち米の穂から発芽してしまった。
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何度起こしても倒れ、自立しない、しなやかでひょろひょろ背の高いもち稲は大変苦労した。
どれだけものに出来るか?
昨年より温度が高かったこと、陽をよく浴びたこともあって育ちはとても良い感じ。期待してまっせぇ〜