空き家事情

遠くから竹田へ、移住を考えている方がおいでになった。
2泊3日と短かったが、うちに泊まっていただいていろんなお話をした。
世の中にはいろんな考えを持った人がいることを知るイイ出会いとなった。

何より、原発の問題は移住を考える大きな要因となっている。
原発の問題は、ヘビーすぎるのでなるべく話題にしない。災害とか事件とか辛い話も同様。私らが出来ることは人に迷惑をかけずにひっそり生きていくことだけ。

その方は、田舎暮らしのイメージをまだ漠然と描いている段階に感じられた。
移住に際してこれという決め手はなかなか見つけにくい。
誰かが背中を押してくれるか、何らかのきっかけがあればそれだけでイイ。
家族の賛成も決め手になるし、一度訪れて忘れられない景色とか味とか空気とか、これがイイからここにしたんだって決め手になる。
結局は目に留まった2〜3箇所の候補地から絞ることになる。

そして最終的に「住まう家」が無ければ話にならない。
自分の考えに合致する住まい。中には最初から建てる人も居るし、既存の家をリフォームする人もいる。私達のように最初はアパートなどに住んで理想の住まいを探すのも一つの方法。

そこで頼りにしたい、竹田市で取り組んでいる「空き家バンク」。
現在、多くの問い合わせがあるようだ。
条件の良い物件はすぐに入居者が決まり、反対に売買・賃貸共価格が高い家などその家の価値に見合っていない家はいつまでも残っているようだ。

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『竹田に空き家は実際あるのか無いのか?』結構聞かれる。
正直なところ解らないが、大きく分けて以下の3つのタイプの家がある。

その一。
毎日生活していない家は確かにある。
でも周辺を草刈りしきれいにしている。
入院中とか施設に入っているなどで親族がマメに訪れて手入れをしているのだと思う。
こういう家は基本的に人に貸すとかいうことはまだ考えていないから、住まわしてもらうのは難しい。
この手の家が一番状態が良くて、一番価値があるのだけど、戻ってくることを期待している本人と家族は、そんなことを考える余裕がない場合がほとんど。

その二。
住んでいた親が亡くなって数年〜十年程の家。
こういう家も状態はほぼ良好で、親族が年1〜2回戻ってきてはお墓参りや手入れなどをする。
遠方の場合は特にお墓参りの際の宿泊場所などとして置いている場合が多く手放すことはほとんど考えていない。

このタイミングで決断が出来ると、現在は売り手市場ですぐに住んでくれる人が決まるのだけど、物件数は少ない。

その三。
上記のパターンからさらに年月が経ち、お墓参りも数年に1回、家を掃除してまで寝泊まりしたくない(ホテルに泊まる)タイプ。
こうなると機会があれば手放したいと考え始めているが、売れないだろうなとか不動産屋に出すのも面倒だなとか考えているうちにさらに数年が経過。
雨漏りしたり、ネズミやイタチが家の中を好き勝手にしたり、つる性の草が家の中にまで入り込み、周囲の竹藪から根を伸ばした竹が、湿気で腐りおちた畳の間から出てくるようになる。
こういう家はかなりの数ある。

でもこうなると、誰も住みたいと思わない。
家を解体するにも費用がかかるし、そういう土地はもともと日当たりが悪いとか崖のそばとか立地条件もあまり良くないから、多額のお金をかけてまで住みたいなんてならない。


自分もやっと埼玉に残してきた荷物をほぼ整理し不動産屋に託してきた。
もっと早く済ませておくべきだったけど、私には荷物も気持ちの整理も、気に入った住まいが見つかったこのタイミングしかなかった。

やっぱり家は人が住んでいた方が長持ちする。
集合住宅はそれほど変わらないと思うけど、田舎の民家は戸の開放をしないと床下からの湿気でカビがどんどん
増えて畳が腐って・・・しだいに傾いてくる。


さらに話は脱線するけど、
明日は8時から道普請(みちぶしん:地域の公園とか道の草切りのこと)だけど、出不足金(参加できない家が払う罰金みたいなもの:この地区では2千円)を設けてまで人出を確保しようとしている。

住んでなければ(道を利用していなければ?)空き家にしている持ち主にペナルティは発生しないのもおかしな話。マンションとかなら空けていても管理や自治会費を払うけど、そのへんはどうなってるんだろう?

出不足金の行方は何か、確認したいところだけど、ものすごく尋ねにくい。
足りない人手を雇う為の徴収なら合点が行くけど、事前に出欠を取っていないから雇うわけでもないみたい。

で、道普請が終わると地区会長宅で「一杯飲み」をするとのこと。昼間っからすることになる。
懇親会みたいなものだと思うけど、お酒を飲んで皆、きちんと歩いて帰るのかしらん?

ついでに書いておくと「私達は2人で出ます」と言ったら『1人でいいです』とのこと。
「時間がありますから2人で出ます」と言ったら『あーもー、1人で結構です』と言われますた。
余程、2人で出られるとまずいのか??
手が足りないなら”地区一若い”私達の加勢は結構イイと思うのだけど…。
なぜに不要と言われるのか見極めるためにも参加してやるぅーー。
明日が楽しみだぜぃ!

ほんとに人が少なくて困ると思うなら、解決策は声かけ&営業しか無いと思う。
ようは、空き家になって1年位経ったら『どうしようと思ってるか』聞くって事(他人の財産の事をとやかく聞けるか?って相棒は言うけど…)。
私は知らぬふりをしている地域の人も駄目だと思うんだけどね。

引っ越します

やっとやっとやーっと「家」見つかりました。

これまでいろんな方から何十軒?もご紹介いただり、見せていただいたり、話を聞いたりしてきましたが、最後の最後に納得のいく物件に出会うことが出来ました。

これから気ままな古民家?での田舎暮らしを実践してみようと思います。
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一軒家初体験の私なので、何が待ち受けているか解らず、楽しみ〜と怖い〜の半々です。

日々、合間を見て引っ越し作業に勤しんでいます。
4月から心機一転、ブログも引っ越しできればなぁと考えています(考えているだけですが…)。

映画「ふるさとがえり」

先日の「ふるさと回帰フェア」の前夜祭で『ふるさとがえり』という映画を観ました。
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主人公の若い男性が故郷に帰って昔の友と過ごす間に起こる様々なドラマを、幼少の頃とダブらせて進む、心の葛藤と田舎の厳しい現実を表現した映画です。

まず、キャストが蒼々たるメンバーでしたので、かなり期待大でした。
その期待は大いに満足できるもので、すっかり映画に吸い込まれました。
そして、泣かせるツボがいくつも入っていて、何度となく涙が流れる映画でした。

映画の中で、大人になった幼なじみ4人のやりとりが一番心に残りました。
それは、故郷を捨てたと友をなじる幼なじみと、それをいさめる友達のシーンです。

自分の夢を実現するため都会に行ってほとんど帰ることも無く過ごした友が、田舎に戻ったものの生活に馴染めずにいました。その態度が、都会かぶれしたように感じ腹立たしい友は、思いをぶつけます。
その仲裁に入る友2人の優しさと心の広さに感動しました。

私は、了見の狭い人間なので無茶無茶なじりたいタイプですが、人それぞれ生き方があるので、生まれた場所に縛り付けてはいけないのですよね。
でも、会話する人がいなく無くなったじいちゃんばあちゃんの姿を見ていると『なんで独りにしてしまったの?』と寂しくて悔しい気持ちになるのです…。

そして、故郷がすっかり変わってしまったと言われる方が多いですが、現在の状況しか知らない移住者にとって地方は、多くの問題点を抱えながらも、都会では得ることの出来なかった豊かさを満足させる場所なのです。


最後に観た感想。
振り返ればしつこいとも思えるほど”泣かせ”ポイントあったこと。
上映時間2時間以上?の長い作品であること。
そして相棒に言わせると、言いたいことがたくさんありすぎて絞れていない、だらだら長い映画であったと厳しい評価でしたが、私は機会があれば故郷を持つ皆さんに、ぜひ見てもらいたい映画だと思います。
そしてこの映画の上映システムについて、新しいビジネスモデルをよく考えたものだと関心したのでした。


家のこと

とうとう家が決まりそう…。

竹田市に15人位いる集落支援員の一人の方が、少しのリフォームで住むことができそうな物件を探してくださり、先日持ち主の方とご対面しました。

遠くから来ていらしたので数日の滞在とのこと。
約束の1日前にまずはご挨拶をと思い、ざっくばらんにお話をさせていただきました。

まず、先代がその場所に移り住んだ経緯などから話してくれました。
話が進むうち、思い切っていろいろ聞いてみることに…。

売買となるうえで一番気になるのは、金額もさることながら、その家が誰のものかということ。
もちろん、ご本人と思ってご対面している訳ですが、相続や抵当やらの問題はクリアされているのか?

尋ねると、どーもハッキリしないのです。
『土地は相続したので自分のものだけど、建物は解らない…。』
出ました!

聞いて良かった。不安的中です。
特に田舎物件などに多いと聞いていましたので、気にしてしていたのですよ。

翌日、登記簿を見せてもらうと直接血縁の無い、亡くなった方のものであることが解りました。

お世話してくださった集落支援員の方は完全に「契約モード」で望んだ面談でしたが、私の方はすっかり意気消沈です。なんだかんだと、仲を取り持って契約にこぎ着けようとしてくれるその方には申し訳ないのですが、誰のものでもない建物代をその方にお支払いするほど、リスクの高いことはできません。

「賃貸はどうですか?」の私の提案に『突然の申し出なので考えさせてくれ』との回答をいただき、私はその場を去りました。

購入代の算段までして、覚悟を決めて望んだ面談でしたが、思わぬ落とし穴が待っており、また振り出しに戻ったのです。





2012ふるさと回帰フェアの報告

1週間前のことですが…。
ふるさと回帰フェアが9月17日早稲田で開催されました。

大分県は4階の一番奥でかなり不利な条件でしたが、出展が41道府県と数ある中にも関わらずたくさんの方にお越しいただきました。有り難いことです。
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私のブログを知ってくださっていた方、東京新聞に掲載された記事を覚えていて私だと気がついてくださった方、空き家バンクに登録されて一度竹田に来てくださったことのある方、竹田に興味があって来てくださった方など、うれしいことがたくさんありました♪


皆さん、移住してから第一の心配はやはり「仕事」です。
特にご家族のある方がほとんどでしたので、見知らぬ地でいかにして生活費を生み出すかを不安視されていました。
確かに、サラリーマンをしている方が退職して、人口の少ない地方へ移住していきなり以前のような給料を得ることは難しいと思います。
無責任なことは言ってはいけないのですが、”堅実な”家族であれば生活にはそれほど困らないのではないかと思っています。無駄遣い一家であれば論外ですが、おそらくそれほどお金を使う誘惑もないので、生活費は都会生活の70%〜50%位に減るかもしれません(おもに食・居住費が減る)。

なにより、
今回1週間あちらで過ごして、竹田の素材がとにかく美味しい!ということに気がつきました。
1年・2年ではそれほど気になりませんでしたが、水・野菜・米・魚・肉の味が全く違うという発見です。
水は言うまでも無く竹田はすばらしいのですが、野菜は朝収穫した少量生産の商品をきれいな大地で作っている所が違いだと思います。米は水と寒暖の差、魚は海は無くとも大分の朝獲れがスーパーに並びますし、肉はなぜ美味しいのか解りませんがきちんと味があってほんとにおいしいのです。
食べ物がおいしいととにかく幸せです。

そして空気がきれいなことも、来ていただいてぜひ体感してもらいたいです。
もちろん地方には何処も、それぞれに魅力がいっぱいあります。
竹田でなくても良いですから、ぜひ思い切って一歩を踏み出していただきたいとです。
一度しか無い人生、楽しみましょ〜。応援しま〜す。